埼玉県内では6日、新たに114人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日あたりの感染者としては、これまで最も多かった10月10日の100人を超え、最多を更新した。熊谷市のバーと、川口市の特別養護老人ホームの計2か所で、新たにクラスター(感染集団)も発生した。県は「一気に感染者が増えたという印象。今後も感染の広がりの動向を注意深く見ていきたい」としている。
新規感染者の内訳は、県発表が57人、川口市が35人、さいたま市が21人、川越市が1人。県内の感染者は累計6132人となった。
県と川口市の発表によると、新たに発生したクラスターは、熊谷市のバー「ダイニングバー フガール」と、川口市の特養ホーム「総合ケアセンター リバー・イン」の計2か所。
熊谷市のバーでは6日、客3人と従業員3人の感染が発表された。5日にも1人の感染が発表されており、同店関係者の感染は計7人となった。同店は客の入店時に検温していたほか、換気のために入り口も開放していた。ただ、窓が1か所しかなく、県は「換気が十分ではなかった」と判断した。店内にはダーツの設備もあり、県は「ダーツ用品を通じての接触感染もありうる」としている。同店には感染が疑われる10月27日~11月2日に延べ99人が来店し、多くは常連客だというが、顧客リストを作成しておらず、「全ての客を把握できていない」(県幹部)という。
川口市の特養ホームでは、入所者31人(60歳代~100歳代)と女性職員1人(20歳代)の計32人の感染が判明した。施設内では10月28日に入所者が発熱したため、患者を隔離し、防護服で対応するなどしていた。だが、発熱した入所者は30人以上となり、11月4日に市保健所に連絡した。同施設の入所者はショートステイも含めて100人、職員は93人。このうち感染が広がっている3、4階の入所者や職員計70人に対し、検査を進めている。
一方、県は、クラスターが発生した朝霞市の介護付き有料老人ホーム「SOMPOケア ラヴィーレ朝霞」で新たに女性入所者が感染したと発表。同施設の感染者は計65人となった。
さいたま市は、「大宮南銀座(通称・南銀)」にある接待を伴う飲食店全店の従業員を対象に実施している検査で、2人が陽性となったと明らかにした。キャバクラ店の女性従業員(40歳代)と、この店と取引のある会社の男性役員(60歳代)だという。
防衛医科大学校(所沢市)は、同大学校病院に勤務する男性陸上自衛官(医官)2人(いずれも20歳代)が感染したと発表した。2人ともコロナの入院患者への対応は行っておらず、感染経路は不明だという。
県によると、6日夕現在、入院者は指定医療機関が79人、一般医療機関が196人。ホテル療養は95人、自宅療養は17人。医療機関の退院やホテル・自宅療養の終了者は5520人。死者は111人。