北九州市の住宅街で猿の目撃情報相次ぐ 5歳児がかまれ軽傷

北九州市若松区と八幡西区の住宅街などで7~9日、猿の目撃情報が相次いだ。若松署によると、7日午後5時ごろには、若松区小敷ひびきの2で、屋外にいた男児(5)が猿に襲われ、腰をかまれて軽傷を負った。
若松区内では7日、7件の目撃情報が寄せられ、折尾署、八幡西署の管内でも8、9日に計21件の目撃通報があった(9日午後5時現在)。野生のニホンザルとみられ、1匹だけで行動していた。北九州市鳥獣被害対策課によると、ニホンザルは群れで行動するが、秋から冬にかけて、成長した雄が繁殖のため別の群れを求めて離れる習性がある。
猿は捕獲されておらず、若松区役所は広報車で「猿に遭遇しても、近づいたり目を合わせたり大きな声を出したりして刺激しないように」と注意を呼び掛けている。【成松秋穂】