札幌市、再び自粛の冬へ 不要不急の外出など重点対策 北海道独自「ステージ4」相当で

鈴木直道北海道知事と札幌市の秋元克広市長が同市での不要不急の外出と道内他地域との往来の自粛を要請する方針で一致した16日、道内では新たに全国最多となる189人の新型コロナウイルス感染が確認され、計5660人になった。100人超えは12日連続。2人の死亡も発表され、死者は計129人になった。鈴木知事は、道独自の警戒ステージを現状の「3」から、感染が急拡大している札幌市のみ「4」として対応する方針も示し、同市での重点的な対策に乗り出す。【土谷純一、高橋由衣】
全道の感染者に占める札幌市発表分の割合は、直近1週間の平均でみると、10月31日の72・01%から今月16日には66・05%と低下。道や同市は札幌市での感染が全道に波及しているとみて、危機感を募らせる。
16日の感染者の内訳は▽札幌市124人▽旭川市6人▽石狩管内26人▽空知管内12人▽胆振管内5人▽十勝、釧路管内で各4人▽渡島、オホーツク管内で各3人▽上川、宗谷管内各1人。このうち、感染経路不明は54人だった。
クラスター(感染者集団)は新たに5件が発生。札幌市の歓楽街ススキノのニュークラブで従業員15人、千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地で隊員16人の感染が判明した。同駐屯地でのクラスター発生は3回目。医療機関や高齢者施設、学校でも相次ぐ。札幌市のJCHO北海道病院(豊平区)で医師1人、看護師4人の感染を確認。釧路市のデイサービスセンターでは利用者ら5人の感染が判明した。江別市の消防学校でも学生6人の感染が確認された。
クラスターの規模拡大も目立ち、旭川市の吉田病院は5人増え計61人、岩見沢市の北海道中央労災病院は2人増え計24人、滝川市の滝川中央病院では3人増え計17人になった。札幌市の特別養護老人ホーム「ドリームハウス」(南区)で入居者ら4人が増え計92人。同市の有料老人ホーム2施設でそれぞれ1人ずつ増え、計23人と11人になった。市立栄中で生徒3人が増え、計12人になった。
知事「イート」見直し要請へ
鈴木直道知事は16日、国の需要喚起策「GoToキャンペーン」にも言及した。道内での感染拡大の背景には「大人数や長時間の会食の場面での感染事例が増えている」として、GoToイートについては、会食時の人数や時間を制限する必要性を訴えた。
また、GoToトラベルについては「旅行そのもので感染が拡大している明確な根拠はなく、札幌とそれ以外の地域の感染状況は一様ではない」と見直しが必要かどうかは明言を避け、「感染リスクが避けられない場合は、当然控えてもらう」と述べるにとどまった。
今後、専門家の意見を踏まえ、それぞれ国交省や農水省、道商連へ提案する。【高橋由衣】