GoTo 札幌除外容認 知事、苦渋の判断 事業者補償、国に要請 北海道

新型コロナウイルスの感染拡大が続く札幌市で、政府の旅行需要喚起策「GoToトラベル」が一時停止される見通しとなった。鈴木直道北海道知事は23日、同市との協議後に容認を表明。混乱は避けられず、感染拡大防止と社会経済活動の両立に影を落としかねないだけに苦渋をにじませた。【山下智恵、岸川弘明】
鈴木知事は「GoToは国が始めた事業。国の責任で混乱が起きないように」と強調。補償や混乱への対応などを国に要請した。停止期間は、国の感染症対策分科会で提言があった3週間を基本に検討するとした。
鈴木知事は「静かに食事を楽しみ、温泉につかることに問題はない」などとして、「GoToトラベル」の継続を求めてきた。この日も感染拡大の要因とはいえないとする見方を示した。
ただ、除外容認については「国の分科会が提言し菅義偉首相は判断し大きく方向性が変わった。感染防止と社会経済活動の両立に変わりはないが、感染防止に力を注がないといけない状況にある。一度立ち止まる必要性がある」と述べた。
また、事業停止の判断を巡っては、「知事が判断するのはつらいが、感染状況が分かっているのは確かに知事。だが、(除外による影響への)フォローがあるのかあらかじめ分かっていれば判断がしやすい」と、除外による補償を早期に示すよう国に求めた。
一方、札幌市の秋元克広市長は「札幌は11月に入って連日100人を超える新規感染者が確認され、医療体制は非常に厳しい状況。人の動きを一定程度、制限するのはやむを得ない」と一時停止に理解を示した。停止期間については「年末年始に入るのでできるだけ短い期間に限定してほしい」と述べた。