「はやぶさ2」最終軌道修正に成功 カプセルは6日午前3時前に地球到着

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」の試料入りカプセルが地球へ到着するのは6日午前3時前になることを明らかにした。小惑星リュウグウの石ころが入っていると期待されており、オーストラリア南部の砂漠に着地させる。1日には帰還に向けた最後の軌道修正に成功した。
JAXAのプロジェクトチームは1日午後4時ごろ、豪州でチームの回収隊が待ち受けるエリアにカプセルを確実に届ける軌道へ微修正するため、化学エンジンを噴射した。はやぶさ2はすでに豪ウーメラ近郊にカプセルを着地させる軌道に入っているが、この修正によって、回収対象地域をより狭い区域(150キロ×100キロ)に絞り込む。
はやぶさ2は、5日午後2時半に地球の高度22万キロでカプセルを分離する。カプセルの姿勢を安定させるため、3秒に1回転するスピンをかけ、秒速20センチで押し出す。カプセルを分離した反動で機体の速度や姿勢に変化が出るとみられ、それらが確認されれば分離が成功したと判断できる。
カプセルを分離したはやぶさ2は、四つの化学エンジンを約30秒間ずつ、3回にわたって噴射し、地球から次の小惑星へ向かう軌道へ移動する。その間に、カプセルが大気圏へ入って光る「火球」の撮影にも挑む予定だ。【永山悦子】
探査機「はやぶさ2」のカプセル帰還までの予定
(時刻はいずれも日本時間)
12月1日午後4時ごろ カプセル分離前の最後の軌道修正
5日午後2時半 カプセル分離(高度22万キロ)
午後3時半~午後6時 地球から離脱するために化学エンジン噴射
6日午前2時28~30分 カプセルの火球を撮影
28~29分 カプセルが大気圏に突入
31~33分 パラシュートを開く
47~57分 カプセルが着地
*JAXAの資料をもとに作成