「バットを持って歩いていたが、素振りなどの運動をするためだった」
通算10期目、在職35年の最古参市議にしては下手な言い訳だ。石川県七尾市役所に金属バットを持ち込んだとして、同市議の杉本忠一容疑者(77)が10日、県迷惑防止条例違反の疑いで県警七尾署に逮捕された。
コトの経緯はこうだ。杉本容疑者はおととい午前10時半ごろ、車で市役所に乗り付け、裏口から入庁。バットを持って3階の議会事務局を訪れ、「議長おるか。会わせろ」と杉木勉議長との面会を要求した。応対した事務職員は「議長は来客中なのでお待ち下さい」と伝え、杉本容疑者はソファに腰かけた。
職員は議長に「金属バットを所持」と書いたメモを手渡し、杉本容疑者が頭に血が上った状態だったため、「会わない方がいいんじゃないですか」と進言。議長室ではなく、ロビーで話をすることになった。議長が議会事務局前で対応している間に、職員が隙を見て杉本容疑者の足元に置いてあったバットを取り上げた。ちょうど市役所前では交通安全キャンペーンを実施中で、市職員が七尾署員に「市役所にバットを持った男がいます」と訴えた。駆け付けた警察官が杉本容疑者を任意同行しようとしたところ抵抗したため、現行犯逮捕した。
杉本容疑者は議長に恨みを持ち、威嚇するつもりだったようだ。
■2年前にも“前科”アリ
「8日、別の市議が新たに就任した市長に選挙公約に関する質問をすると、杉本議員は〈そんなもん終わった話や〉〈おまえもしつこいぞ〉とヤジを飛ばした。翌9日、今度は杉本議員が質問に立って〈これは質問ではありません〉と前置きした上で全く関係のない話を延々としたため、議長が〈趣旨に合わない話は避けて下さい〉とクギを刺した。すると杉本議員は〈あんなくだらん話をした8日の質問者の話は止めず、逆にオレの話は止めた〉〈公平さを欠いている〉〈何でオレばっかり注意したんだ〉とブチ切れ。すぐに逆上しやすいタイプで、誰彼構わずモメるため、杉本議員と親しくしている議員はいません」(議会関係者)
杉本容疑者は2年半前にも議会で口論となった同僚議員に対し、金属バットを振り回した“前科”がある。とんでもないジイさんの多選をよくも許したもんだ。