福井県あわら市の製薬会社「小林化工」が製造した爪水虫などの治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」に睡眠導入剤の成分が混入し、健康被害が広がっている問題で、同社が、製造した全289製品の出荷を14日から一時停止したことが16日、わかった。同社の広報担当者は「製造記録の確認を進め、製品の品質、安全性を確かめるため」と説明している。
同社では問題を受け、睡眠導入剤成分が混入したイトラコナゾール錠50「MEEK」の自主回収を進めている。同社は同薬以外の製品についても製造ラインの操業を止めていたが、14日に卸し先に通達を出し、出荷も停止した。製造、出荷ともに再開時期のめどはたっていないという。
問題の薬は、31都道府県の364人に処方されたことが確認されている。うち首都圏で服用した70代女性が死亡している。
同社によると、15日午前0時時点で、意識消失やふらつきなどの健康被害は146人に及んでいる。自動車など運転中の事故は19人、救急搬送または入院(退院を含む)が33人報告されているという。