日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告(66)が中東レバノンに逃亡した事件で、弁護人だった弘中惇一郎弁護士らが23日、東京地検が出入国管理法違反などの容疑で事務所(東京都千代田区)を家宅捜索したのは違法として、国に297万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。
訴状によると、東京地検の検事らは今年1月、弘中氏の事務所を訪れ、同氏側が刑事訴訟法に基づき押収拒絶権を行使したにもかかわらず、執務するブースや会議室を捜索した。同氏らは、依頼者の秘密を保護する権利が侵害され、多大な精神的苦痛を受けたと主張している。
弘中氏はゴーン被告の逃亡後に弁護人を辞任した。23日に都内で記者会見した弘中氏は「違法な捜索であることははっきりしており、悪質性が高い」と批判した。
[時事通信社]