全国の警察が2020年に認知した刑法犯は前年比17・9%減の61万4303件(暫定値)だった。18年連続の減少で、戦後最少を6年続けて更新した。路上強盗や自転車盗などの街頭犯罪が19万9282件で27%減っており、警察庁は「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が減少の一因」としている。
刑法犯と街頭犯罪の減少率はともに、刑法犯の認知件数が減少傾向に転換した03年以降で最も大きかった。街頭犯罪では自販機狙いが前年比49・8%減、ひったくりが43・5%減と大きく減少した。街頭犯罪以外ではすりの54・6%減が目立つ。
ネット交流サービス(SNS)を通じて被害にあった18歳未満の子どもは前年比262人減の1820人だった。体の接触を伴う犯罪が減少し、児童買春が116人減の312人で、青少年保護育成条例違反(みだらな行為など)が105人減の739人だった。
一方でSNSをきっかけに略取誘拐の被害にあった子どもは28人増の74人となり、過去5年間で3・7倍に増加した。同庁は「子どもへのスマートフォンの普及が進んだことが背景にある」とする。
不正アクセスなどサイバー犯罪の摘発件数は前年より392件多い9911件だった。6年連続の増加で過去最多を更新した。サイバー攻撃とみられる不審なアクセスは1日平均6506・4件で、前年比55・2%増となり過去最多。増えたIoT(モノのインターネット)機器が攻撃対象になっているとみられる。テレワークで使うシステムの脆弱(ぜいじゃく)性が悪用されるケースも確認された。【町田徳丈】