約200年ぶり祇園祭の山鉾巡行復帰目指し 最大級「鷹山」制作

祇園祭の後祭(あとまつり)山鉾(やまほこ)巡行(7月24日)に2022年の本格復帰を目指す鷹(たか)山の本体部分の製造工程が、京都府京丹波町の安井杢(もく)工務店倉庫で公開された。1826年を最後に巡行に参加できていない曳山(ひきやま)の鷹山は、鷹匠など3体のご神体人形を除く懸装品(けそうひん)などは、ほぼ全て失われた。そのうち、ペルシャじゅうたんの左右胴掛(どうかけ)は購入済み、「二番水引」と「三番水引」などが既に制作に入っている。
今回の復興で本体部品のうち、車輪は船鉾から、ご神体人形や囃子方(はやしかた)らが乗る櫓(やぐら)の部分は菊水鉾から、櫓を支え車輪を取り付ける石持(いしもち)は放下鉾から、それぞれ現在は入手困難な硬い木材を譲り受けた。直径約2メートル、重さ約500キロで、21本のスポークがある車輪などは全て解体・点検し、傷みが激しい部品は取り換えた。
完成すれば全長約6・4メートル、幅約4・3メートル、屋根の最上部までの高さは約7・7メートル。懸装品で飾り、ご神体人形や約40人の囃子方らが乗り込むと、重さは7~8トンになる。江戸時代の絵師、横山華山(かざん)の絵などを参考に復元している。関係者によると、現存する曳山よりやや大きい鉾の素材を使うため、曳山の中で最大級の大きさになるという。
現在は7~8割完成し、新調する屋根は3月に上棟式を予定し、制作が佳境に入っている。保存会の山田純司代表理事は「復興した最初の巡行で、山の上から見る京都の景色は素晴らしいと思う。楽しみだ」と話した。5月4日には、京丹波町内で初めての試し曳きがあり、辻回しも試す予定だ。【矢倉健次】