逮捕した容疑者のICレコーダーの音声記録を無断で消去したとして、兵庫県警は12日、県警高砂署地域課の男性警部補(50)を証拠隠滅容疑で書類送検し、停職1か月の懲戒処分にした。
発表では、警部補は昨年10月1日、同県高砂市役所で男(56)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した後、男が所持していたレコーダーの記録を消去した疑い。
逮捕時のやりとりが録音されており、警部補は「逮捕の際に容疑を間違って暴行と告知したため、後でトラブルになるのを恐れてやった」と説明。県警は「現行犯逮捕の時に容疑を告げる必要はなく、結果的に違っていても問題はない」としている。
県警は消去をあおったとして、同署の巡査部長と巡査長の2人も証拠隠滅容疑で書類送検した。