群馬県渋川市が「工事がずさんだ」と発表したことで社会的信用が失墜したとして、藤井建設(渋川市)が市に2000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、前橋地裁であった。杉山順一裁判長は「主要な部分が真実ではなく、確認が不十分」とし、市に100万円の賠償を命じた。
訴状などによると、市は2015年10月の記者会見で、同市北橘町の運動場の造成工事で契約違反や施工ミスがあったと発表。同社を1年間の指名停止にした。運動場は工事後、擁壁の一部が倒壊したが、同社は「原因は施工ミスではない」と主張していた。
判決は、一部のミスを認めたものの、「擁壁の一部が倒壊したことと相当因果関係があるとはいえない」と認定。1年間の指名停止は「6か月を超える部分は裁量権を逸脱している」とし、賠償を一部認めた。修繕費約1000万円を求めた市の反訴は棄却した。
市は「判決内容を確認し、対応を検討したい」とコメントした。