長野県内は先週末、雪が降り積もった後に晴天となり、北アルプス・乗鞍岳と中央アルプス・千畳敷で雪崩が相次ぎ、計1人が死亡、3人が軽傷を負った。県警山岳安全対策課によると、雪崩が発生した乗鞍岳位ケ原付近(標高約2400メートル)は、登山やゲレンデ外の天然の雪上を滑る「バックカントリースキー」で人気のエリアだが、雪崩が起きやすい場所としても知られる。春が近づいて気温が上昇しているため、同課は雪崩に注意するよう呼び掛けている。
同課によると、県内では2016年からこれまでに雪崩が19件発生。23人が巻き込まれ、9人が死亡した。
今回、乗鞍岳で雪崩に巻き込まれて救助された男性は、県警に対して「『雪崩だ』という声が聞こえ、あっという間に流された」と話しているという。
固まった雪の上に新たに積もった層が崩れる「表層雪崩」は気温の上昇が一因で、新雪が緩むことで崩れ落ちる。そのため、入山前は降雪状況や気温の変化を把握し、入山後は雪の断面を掘って新雪が崩れやすいかどうかや積雪量を調べる「弱層テスト」でリスクを確認する必要があるという。ゴールデンウイークの暖かくなった時期は下の固まった層が解けて崩れる「全層雪崩」の危険性もある。
【島袋太輔】