菅義偉首相は、首都圏1都3県に発令中の新型コロナウイルスの緊急事態宣言を21日で解除する方針を明らかにした。今後、感染拡大防止と社会経済活動の両立が求められる。こうしたなか、菅首相が衆院解散に踏み切るタイミングも注目されている。これまで、東京五輪・パラリンピック終了(9月5日)後が有力視されてきたが、ここに来て、「4月解散」説が急浮上している。夕刊フジが、選挙プランナーの松田馨氏に17日時点での政党別の獲得議席予測を依頼したところ、自民党は21議席減らすが、自公与党で「絶対安定多数」(261議席)を突破するという結果が出た。 ◇ 「仕事をしっかり行っていきたい。ただ、秋までの任期(=衆院議員の任期満了日は10月21日)なので、情勢を見て考える」 菅首相(自民党総裁)は、政権発足から半年を迎えた16日、衆院解散・総選挙について、官邸で記者団にこう語った。 同日、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が都内で開かれ、翌17日には、新型コロナの緊急事態宣言を21日で解除する方針を明らかにするなど、政治日程は詰まっている。 菅首相は4月前半に訪米し、ジョー・バイデン大統領と首脳会談を行う。バイデン氏にとって1月の就任後、初めて対面で会談する外国首脳となり、「日米同盟の強化」「菅外交」をアピールする機会となる。 こうしたなか、永田町で「4月解散-5月総選挙」説が流れ始めた。 2021年度予算案は、憲法の衆院優越規定で20年度内の成立が確定している。新型コロナも病床使用率は改善傾向にあり、菅首相肝煎りのデジタル庁を設置するための関連5法案も4月中に成立させる方針だ。 4月解散となれば、逆風とされる4月25日投開票の衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補選と、参院広島選挙区の再選挙を吸収できる可能性もある。 松田氏は「携帯電話料金値下げなど、4月は菅政権の実績が表に出てくるタイミングだ。衆院の任期満了まで半年を切る時期でもあり、解散はいつあってもおかしくはない」と指摘する。 菅首相が「伝家の宝刀」を抜いた場合の議席予測の結果は別表の通りだ。投票率は53%と想定した。 自民党は、現有議席(277議席)から「256議席」に減らすが、単独過半数(233議席)は超える。 松田氏は「菅首相の長男が関係する総務省幹部の接待問題が発覚し、コロナ対応への評価は必ずしも高くないなど不安要素もあるが、各種世論調査の内閣支持率は35%前後と高い。野党が批判票の受け皿になれていないこともあり、自民党の支持率や比例投票先での支持も3割を超えている。自民党の強い支持層の80代以上が新型コロナで外出を控える影響が出る可能性や、野党共闘の影響から、小選挙区の接戦区で落とすが、踏みとどまる」と分析した。
菅義偉首相は、首都圏1都3県に発令中の新型コロナウイルスの緊急事態宣言を21日で解除する方針を明らかにした。今後、感染拡大防止と社会経済活動の両立が求められる。こうしたなか、菅首相が衆院解散に踏み切るタイミングも注目されている。これまで、東京五輪・パラリンピック終了(9月5日)後が有力視されてきたが、ここに来て、「4月解散」説が急浮上している。夕刊フジが、選挙プランナーの松田馨氏に17日時点での政党別の獲得議席予測を依頼したところ、自民党は21議席減らすが、自公与党で「絶対安定多数」(261議席)を突破するという結果が出た。
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「仕事をしっかり行っていきたい。ただ、秋までの任期(=衆院議員の任期満了日は10月21日)なので、情勢を見て考える」
菅首相(自民党総裁)は、政権発足から半年を迎えた16日、衆院解散・総選挙について、官邸で記者団にこう語った。
同日、日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が都内で開かれ、翌17日には、新型コロナの緊急事態宣言を21日で解除する方針を明らかにするなど、政治日程は詰まっている。
菅首相は4月前半に訪米し、ジョー・バイデン大統領と首脳会談を行う。バイデン氏にとって1月の就任後、初めて対面で会談する外国首脳となり、「日米同盟の強化」「菅外交」をアピールする機会となる。
こうしたなか、永田町で「4月解散-5月総選挙」説が流れ始めた。
2021年度予算案は、憲法の衆院優越規定で20年度内の成立が確定している。新型コロナも病床使用率は改善傾向にあり、菅首相肝煎りのデジタル庁を設置するための関連5法案も4月中に成立させる方針だ。
4月解散となれば、逆風とされる4月25日投開票の衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補選と、参院広島選挙区の再選挙を吸収できる可能性もある。
松田氏は「携帯電話料金値下げなど、4月は菅政権の実績が表に出てくるタイミングだ。衆院の任期満了まで半年を切る時期でもあり、解散はいつあってもおかしくはない」と指摘する。
菅首相が「伝家の宝刀」を抜いた場合の議席予測の結果は別表の通りだ。投票率は53%と想定した。
自民党は、現有議席(277議席)から「256議席」に減らすが、単独過半数(233議席)は超える。
松田氏は「菅首相の長男が関係する総務省幹部の接待問題が発覚し、コロナ対応への評価は必ずしも高くないなど不安要素もあるが、各種世論調査の内閣支持率は35%前後と高い。野党が批判票の受け皿になれていないこともあり、自民党の支持率や比例投票先での支持も3割を超えている。自民党の強い支持層の80代以上が新型コロナで外出を控える影響が出る可能性や、野党共闘の影響から、小選挙区の接戦区で落とすが、踏みとどまる」と分析した。