浜松市の道路や線路に相次いでコンクリートブロックなどが置かれた事件で、往来妨害や道路交通法違反など六つの罪に問われた無職男(47)の判決公判が17日、静岡地裁浜松支部であった。山田直之裁判長は、長男との共謀を認めた上で、「12歳の子を利用したもので、強い悪質性を認めるべきだ」と述べ、懲役5年(求刑・懲役7年)の判決を言い渡した。
午後1時半の公判を前に、法廷前には多くの傍聴人が並んだ。黒のスーツで出廷した男は、判決が言い渡されると「はい」とはっきり答え、大きくうなずいた。
判決によると、男は長男(当時12歳)と共謀し、2019年7~9月に市道や線路にブロックやタイヤを置いたほか、農機具小屋を燃やすなどした。
裁判の主要な争点の一つとなったのは、「(男と)相談してやった」とする長男の供述が虚偽かどうかだった。男はこれまでの公判で、長男には虚言癖があったとし、一部の犯行については「息子が単独で行った」と無罪を主張した。一方で検察側は、「法廷で作り話を述べ、長男に全責任をなすりつけており、
卑怯
( ひきょう ) というほかない」と指摘した。
山田裁判長は長男の供述に関して、「特段不合理な点は見当たらず、虚偽供述の動機も見当たらない」と説明。「(2人の)話し合いの結果、各犯行を行っていることが認められ、被告には確定的故意があった」と述べ、男や弁護側の主張を退けた。