26日午後2時40分頃、東京都江東区亀戸で水道管の工事現場から水があふれ出し、周辺の道路などが冠水した。都水道局によると、漏水は約1時間半後には止まり、けが人もいなかったが、付近の住宅への浸水被害が確認されているという。
同局によると、工事の際に水道管の接合部に使われているバルブが誤って外れたことが原因とみられる。周囲の最大約1万戸で蛇口から濁った水が出る恐れがあるといい、同局が調査を続けている。
現場付近の住宅街は一面が水浸しになり、作業中の重機も沈下したため、周辺は一時、騒然となった。水が引いた後も一帯は泥まみれで、住民らは除去作業を不安げに見守っていた。
江東区の男性会社員(44)は「まるで噴水のように水が噴き上がり、道路は川のようだった」と振り返った。近くの実家に向かう途中だったという会社員の女性(34)も「30年近く住んでいたが、こんな出来事は初めて。水が止まる気配がなかったので心配だった」と驚いた様子だった。