大阪府で17人、兵庫県で少なくとも21人――。急拡大している新型コロナウイルスの「第4波」で感染者が自宅にいたまま死亡している実態が10日、明らかとなった。病床の
逼迫
( ひっぱく ) で自宅療養者が急速に増加していることが背景にある。
府の10日の発表では、3月以降の「第4波」で、今月7日までに自宅で亡くなったのは17人で、年代は30歳代が1人、50歳代3人、60歳代6人、70歳代2人、80歳代5人。このうち8人には基礎疾患があった。また17人中、5人は5月に亡くなっており、病床不足の深刻さが鮮明となっている。
10日現在、府内の自宅療養者は1万4504人で、1か月で約3・5倍に伸びた。病院やホテルでの療養を含めた2万1498人のうち7割近くに及んでいる。
府内の重症患者数(10日)は407人と府が確保する病床数(364床)を超過し、軽症・中等症病床(2227床)の使用率も80・5%とほとんど空きがなく、自宅療養で対応せざるを得ないのが現状だ。
府は4月下旬以降、療養者の重症化を防ぐため、オンライン診療に対応する医療機関を従来の1・6倍となる約450か所に拡充。また、体調が急変した療養者の自宅でも治療を可能とするため、民間の往診サービス事業者と契約し、医師の派遣を始めた。
兵庫県では病床の逼迫で4月10日から自宅療養を認めており、自宅療養者を往診した医療機関に1日あたり5万円を支給する制度を始めている。