奈良のシカ死なせた被告に懲役10月求刑 起訴内容認め即日結審

国の天然記念物「奈良のシカ」を刃物で傷つけて死なせたとして、文化財保護法違反などに問われた三重県松阪市のとび職、吉井勇人(はやと)被告(23)の初公判が13日、奈良地裁(石川理紗裁判官)であり、被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は「残忍な行為で社会に与えた影響は軽視できない」として懲役10月を求刑、即日結審した。判決は26日。
起訴状によると、吉井被告は2月7日午前2時ごろ、奈良市の奈良公園で、天然記念物のシカ1頭の頭をおののような刃物でたたきつけ、死なせたとされる。
奈良のシカは古くから春日大社の「神鹿(しんろく)」として保護され、1957年、旧奈良市一円を対象地域に天然記念物に指定された。【林みづき】