出入国在留管理庁によると、2020年に日本で難民認定された中国人が過去最多の11人となった。国別の認定数でも、内戦状態が続くイエメンと並んで最多。中国人の難民認定は従来、2018年の4人が最多で、これ以外に複数が認定される年はなかったという。
中国政府に対しては欧米諸国などが、新疆ウイグル自治区での少数民族に対する人権侵害や、国内の人権活動家らに対する抑圧への批判を強めている。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は11日、電子版の記事でこうした背景を挙げた上で「日本政府は、より多くの中国人を難民と見なすべきだと認識しているようだ」と指摘した。
同庁によると、20年に難民認定された外国人は47人。中国人は全体の約4分の1を占めた。理由別(複数回答可)では「政治的意見」が31人▽「特定の社会的集団の構成員であること」は14人――などだった。
20年に難民認定された中国人の中に香港市民はいなかった。香港では20年6月に国家安全維持法が施行され、中国当局による統制が強化されている。SCMPは「難民として日本に亡命申請をする香港市民が出てくるだろう」とする日本の支援団体の見方を伝えた。【岡崎英遠】