国会議員よ、選挙のためにそこまでやるか! ワクチン接種で割り込む「上級国民」多すぎ!

国民一人ひとりの命のために、一刻も早く接種したい新型コロナウイルス対策のワクチン接種だが、各地で大混乱が発生。予約すら満足に取れない大渋滞が起こっている。
そこへ割り込こもうと虎視眈々と狙っている「上級国民」がいる。国会議員だ。国会議事堂を「職場接種」の場にしようというのだ。
ネット上では、激しい怒りの声が殺到している。
企業の職場接種と同じ「国会接種」という理屈
与野党を問わず、国会議員が秘かに「優先接種」しようと動いているという。時事通信(5月16日付)「どうする? 高齢議員ワクチン 『国会』接種、対応に苦慮 与野党」が、こう伝える。
というのだ。
いったいどういうことか。時事通信がこう続ける。
河野太郎ワクチン担当大臣が経済界に呼びかけている「職場接種」の呼びかけが、「国会」という「職場」でも該当するのではないかという、かなり都合のよい理屈だ。
ただ、「上級国民」という批判が起こることを与野党ともに恐れている。時事通信はこう結んでいる。
本音は「政治資金パーティー」のため
じつはこの「国会接種」、いつあるかわからない衆議院選挙への思惑が絡んでいる。衆議院選挙の準備のためには政治資金パーティーを開いてカネ集めをしなくてはならない。そのパーティーを開くためには事前にワクチンを接種しておく必要があるからだ。
そんな国会議員たちの露骨な狙いを、産経新聞(5月14日)「『上級国民』批判恐れ、ワクチン接種で悩む国会議員 派閥パーティー批判も」が、こう伝える。
実際、今年1月に自民党本部の全職員を対象にPCR検査の実施を決めた際にも国民の一部から不満の声が寄せられた。党幹部は「国民と全く同じルールでやったとしても『特権階級』と攻撃される可能性がある。少し落ち着いてからワクチン接種したほうがいいかもしれない」と語る。
産経新聞は、こう続ける。
つまり、選挙のための政治資金パーティーを開くためにワクチン接種は欠かせないのに、「特別扱い」と批判されては逆に選挙にマイナスになる。その政治資金パーティーもいつ開けるかわからなくなってきた。産経新聞はこう結んでいる。
「秘書を使わず自分で予約してみたらいい」
こうした国会議員の「特別扱い接種」の動きは、今年4月12日から65歳以上の一般高齢者のスタートした頃から、水面下で始まっていた。自民党の公式サイトをみると、4月12日の二階俊博幹事長記者会見で記者が、こう探りを入れている。
これに対して二階幹事長はムッとしたように、こう答えたのだった。
その言やよし。ぜひ守ってほしいものだ。
一方、インターネット上では、国会議員の「特別扱い接種」について、知事の「優先接種」とはまったく逆に、猛批判の嵐が吹きまくっている。
最後にこんな声を紹介したい。
(福田和郎)