「早い段階から防災準備を」=梅雨入り直後から大雨―気象庁

西・東日本では20日、梅雨前線の影響で雨が降り、九州では激しい雨となった。気象庁は21日にかけて大雨になるとして、土砂災害や河川の増水、低地の浸水に警戒するよう呼び掛けた。九州から東海にかけては平年より3週間程度早く梅雨入りしており、同庁の杵渕健一現業総括予報官は「まだ5月だからと油断することなく、早い段階から防災の準備をしてほしい」と話している。
佐賀県伊万里市では20日午後0時35分すぎまでの1時間に61.5ミリの非常に激しい雨が降った。熊本県水俣市では同9時までの24時間雨量が229.0ミリに上り、この地点の5月の観測史上最多記録を更新した。
梅雨前線上の低気圧が九州北部付近から日本海へ進む見込み。前線や低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になる。突風や落雷にも注意が必要。
21日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海300ミリ、四国と近畿250ミリ、関東甲信200ミリ、九州南部180ミリ、九州北部150ミリ、北陸120ミリ、中国100ミリ。
[時事通信社]