学生・教職員にワクチン接種 大学が続々表明 新型コロナ

政府が打ち出している新型コロナウイルスワクチンの職域接種について、4日、各大学が実施する意向を次々と表明した。接種する「打ち手」は広島大、近畿大では学内の医学部や大学病院の医師・看護師が務め、医学部のない仁愛大(福井県越前市)は、地元医師会に協力を求める。21日以降、順次開始される。
大阪大では21日から、学生・教職員計約3万6000人を対象に行い、1日最大1000人を見込む。大学病院の職員は自治体による大規模接種会場への派遣や一般医療があるため、学生の健康管理などを行う「健康支援センター」の職員を中心に打ち手を確保する。全員の2回接種が終わるのは10月初旬の見込み。大阪市立大や大阪府立大でも、府からの要請を受けて21日から接種を行う。
広島大は学生・教職員に付属校の教職員も加えた計約1万8000人が対象。東広島キャンパス(東広島市)の西体育館を会場に21日に始める。希望者の予約制とし、住民票が東広島市になくても打てるようにする。医学部と大学病院の医師・看護師が問診・接種し、1日最大2000人のペースでほぼ毎日行い、8月末ごろまで開設する見通し。終了後は、企業の職域接種に会場を提供することも検討している。
越智光夫学長は4日、広島市内で開いた記者会見で「ワクチンを打つことで人と接触することが可能になれば、(学生と教職員の)心の健康にとって良い。大学として使命を果たし、危機的な状況の自治体の医療に貢献すべく、率先して頑張っていきたい」と述べた。
近大では21日の週から、東大阪キャンパス(東大阪市)の記念会館を会場に、学生・教職員計約2万8000人を対象に実施する。1日最大3000人のペースで、医学部や大学病院の医師・看護師が接種する予定。終了後は地域住民への接種にも協力する方向で検討している。
仁愛大では学生・教職員計約1400人が対象。打ち手は校医らが中心となり、医師会へも協力を依頼する。担当者は「県外に帰省する学生もおり、接種によって安定して授業や実習を実施することができる」と話している。【松本光樹、池田一生、岩間理紀】