マリモ、8年ぶり大量打ち上げ 成長サイクルの証し 阿寒湖

阿寒湖(北海道釧路市)で、国の天然記念物のマリモが大量に湖岸に打ち上げられている。今月4日に道内を横断した低気圧による強風の影響とみられる。2013年11月以来、約8年ぶりの現象で、市によるとマリモの成長サイクルの一環という。
マリモは光合成で成長し、一定の大きさになると風や波によって湖岸に寄せられ、小さくなって再び湖内に戻る。この循環が5~9年程度の周期で繰り返されているとみられる。
市生涯学習課マリモ研究室によると、記録の残る過去4回のうち最も規模が大きかったのは1995年11月で、約3900平方メートルの範囲で打ち上げられた。前回は約1300平方メートル。今回は湖北部のチュウルイ湾岸の470平方メートルで打ち上げや打ち寄せが確認され、詳細は調査中という。
同室の尾山洋一学芸員は「夏に向け気温の上昇の影響が懸念されるが、文化庁と相談して、必要に応じて湖内へ移動させたい」と話している。【本間浩昭】