小池都知事は動くのか?都議選“不戦の密約”破棄を画策、狙うは自公の過半数割れ

一波乱ありそうだ。7月4日投開票の都議選は、小池都知事が過労で入院中とあって、“船頭”なき「都民ファーストの会(都ファ)」は大敗危機、「自公で過半数獲得の勢い」と報じられている。ところが、徐々に潮目が変わってきた。小池知事に同情が集まり、苦戦している都ファが巻き返すのではないか、という観測が広がっているのだ。機を見るに敏な“女帝”は、自民党・二階幹事長と交わした“不戦の密約”を破棄する可能性が出てきた。

◇ ◇ ◇

「小池知事の入院については連日、情報番組で報じられ、注目されている。さらに、特別顧問の小池知事から応援を得られない都ファ候補には、同情が集まりつつある状況です」(都政関係者)

28日は、〈小池百合子都知事〉と〈都民ファ〉がツイッターのトレンド入り。これまで存在感のなかった都ファが話題になるのは異例だ。ある都ファ候補は、「ここ数日、有権者から『小池さん、大変ね』『頑張ってね』と声をかけられることが増えた」と話した。

いま自民党候補は、「徐々に都ファに追い風が吹き始めている。小池さんは勝てると踏めば、応援に入るのではないか」と警戒を強めている。

実際、小池知事が応援に入れば、情勢は動く可能性がある。

「小池知事は以前、自民党の二階幹事長と〈都議選で都ファを応援しない〉〈応援するなら自公も平等に〉という“密約”を交わしているとされています。だから、小池知事は入院することで『都ファの応援を避けたのでは』と臆測を呼んでいる。ただ、あの小池知事のこと。有利に働くと見れば、“密約”を破る恐れがある。自民党関係者は『まさか小池さんは出てこないよな』『おとなしくしていて欲しい』と漏らしています」(永田町関係者)

「もともと密約には“特約条項”があった」と言うのはある官邸事情通だ。

「『千代田区(1人区)だけは応援OK』というものです。千代田区では、知事お気に入りの都ファ候補が1月の区長選に出馬して当選しています。都ファに勢いがある一方、自民の足並みが揃っていないから、都ファが勝てる可能性は十分。小池知事が二階幹事長を説き伏せたそうです」

自民と都ファの接戦区に小池知事が入れば…

その他、最側近の都ファ候補が立つ中野区(3人区)や、元秘書が立つ練馬区(7人区)、都ファ候補が当落線上をさまよう町田市(4人区)など、勝てそうな選挙区に「次々に入るのではないか」(前出の官邸事情通)とみられている。狙うは全127議席の都議会で、自公を過半数割れに追い込むことだとみられている。都政に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「私が取材したところ、都ファ選対の票読みは、共産20議席超、立憲15~16議席、都ファは約20議席。自民は40台後半で公明20~23議席とのこと。これだと、自公は過半数を獲得することになります。しかし、自民と都ファ候補の当落が微妙な約10選挙区に小池知事が入れば、多くがひっくり返る可能性がある。すると、都ファが30議席程度で、自民が40台前半になり、自公の過半数獲得を阻止しうる。自民はこの展開をかなり警戒しています。投票率が上がれば、自公はさらに苦しくなるでしょう」

自公の過半数割れを実現できれば、“女帝”はレームダック化を避けられる。今ごろ、ウズウズしているのではないか。