過大なノルマで104時間残業 58歳過労自殺、遺族が賠償求め提訴

富山県高岡市の石油販売会社で勤務していた男性社員(当時58歳)が精神疾患を発症し、2019年10月に自殺したのは、過大なノルマと長時間労働が原因だとして、男性の遺族が9日、会社と当時の社長に約7500万円の損害賠償を求めて富山地裁高岡支部に提訴した。
訴状などによると、男性は1996年に入社、2009年から運営するガソリンスタンドの管理などを担当するようになった。19年9月には、担当した店に課されたオイルの販売ノルマの達成が困難になり、長時間の時間外労働が常態化。9月2日~10月1日の時間外労働時間は104時間に上った。10月にうつ病と診断され、自殺した。
高岡労働基準監督署は20年7月、うつ病を発症していたとして、自殺の原因が、達成できなかったノルマと長時間労働によるものと判断し、労災認定した。
提訴後、男性の長男が富山市内で会見し、「会社や当時の社長には、家族の思いを真摯(しんし)に受け止め、果たすべき責任があることを認めてほしい」と話した。男性の長男によると、休日でも店に出向いたり、電話の対応に追われたりすることもあったという。
石油販売会社は、「訴状を見ていないのでコメントはできない」としている。【高良駿輔】