奈良市の雑木林で介護職員、笹岡順子さん(56)=奈良県大和郡山市=の遺体が見つかった事件で、県警は7日、カメルーン国籍の住所不定、無職、フォルゲ・ムンヤ・フィデル容疑者(28)を死体遺棄の疑いで再逮捕した。県警は、他にも遺棄に関わった人物がいるとみて行方を追うとともに、フィデル容疑者が殺害にも関与した可能性があるとみて、殺人容疑も視野に調べる。
逮捕容疑は7月9~23日の間、何者かと共謀し、笹岡さんの遺体を奈良市中町の雑木林に遺棄したとしている。認否は明らかにしていない。
県警によると、フィデル容疑者は3カ月の「特定活動」の在留資格で来日し、笹岡さんと同居していた。遺体発見後の7月27日、羽田空港から出国しようとした際に任意同行を求められ、勤務先に偽名の履歴書を提出したとする偽造有印私文書行使の疑いで逮捕された。
笹岡さんは7月9日朝まで大阪市内の高齢者施設で勤務した後に所在不明となり、23日に遺体で発見された。笹岡さんは9日以降、親族の口座から計約3000万円を出金した形跡が確認されている。現金の所在も不明で、県警が事件との関連を調べている。【林みづき】