弁護団「控訴審で誤り正す」=秋元被告、判決「頭にきた」―IR汚職

懲役4年の実刑判決を言い渡された衆院議員秋元司被告(49)の弁護団は7日、東京都内で記者会見し、検察側の主張を全面的に認めた東京地裁判決を批判。「控訴審で誤りを正す」と述べた。
会見した弘中惇一郎弁護士によると、秋元被告は判決前、6割方無罪になるだろうと考えていた。判決後は「考えた中で最悪のシナリオだった」と納得できない様子で、「むかつく」「頭にきた」と弁護団に強い口調で語った。
議員辞職する考えはなく、次期衆院選に現在の東京15区から出馬する意向も改めて示したという。
弘中弁護士は、最大の争点だった議員会館での現金300万円受領が認定されたことについて、「贈賄側のあやふやな供述などから授受を認めたことは、証拠の評価としてひどい」と強調。面会がなかったことを示す客観証拠の一つとして提出した秋元被告のスマートフォンのアプリ記録の証拠能力についても、「(地裁は)さしたる理由も示さず退けた」と批判した。
[時事通信社]