猛烈な勢力の台風14号 中心付近に活発な雨雲が密集 沖縄は早めに警戒を

猛烈な勢力の台風14号(チャンスー)は9日(木)15時現在、フィリピンの東の海上を西に進んでいます。衛星画像ではフィリピンを挟んで東西に台風の雲の渦巻きがあり、特に東側の台風14号は台風の目が小さく明瞭になっています。雲の渦自体はそれほど大きくない一方で、中心付近は非常に発達した雲が集中しているのが特徴的です。こうした台風は接近時に急に風雨が強まるケースが多く、中心からの距離によって影響が大きく変わります。
非常に強い勢力で先島諸島に接近のおそれ
台風14号 予想進路
台風14号は現在が発達のピークです。明日10日(金)以降は風の状況など周辺環境の悪化に伴い、少しずつ勢力を落としながら、次第に北寄りに進路を変える予想となっています。それでも沖縄に最も近づく12日(日)頃にかけて、非常に強い勢力を保つ見込みです。進路に近い先島諸島を中心に、週末は大荒れとなるおそれがあるため、早めの対策が必要になります。東シナ海に進んだ後は予報円が大きくなり、予報の不確実性が高いことを示しています。進路によっては日本列島に近づく可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。▼台風14号 9月9日(木)15時 存在地域 フィリピンの東 大きさ階級 // 強さ階級 猛烈な 移動 西北西 20 km/h 中心気圧 935 hPa 最大風速 55 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 75 m/s
台風13号は南シナ海で発達する予想
台風13号 予想進路
台風13号(コンソン)は南シナ海を西に進んでいます。今後はやや発達しながら西進を続け、週明けにかけて暴風域を伴い、ベトナムに接近するおそれがあります。▼台風13号 9月9日(木)15時 存在地域 南シナ海 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 西 30 km/h 中心気圧 994 hPa 最大風速 23 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 35 m/s
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風13号の名前「コンソン(Conson)」はベトナムが提案した名称で、「歴史的な観光地の名前」という意味の言葉からとられています。台風14号の名前「チャンスー(Chanthu)」はカンボジアが提案した名称で、花の名前からとられています。
参考資料など
気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構