高齢者がトイレなどに連れられ、財布を抜き取られることが相次いだ窃盗事件で、栃木県警宇都宮東署は8日、宇都宮市の無職の女(85)を窃盗容疑で逮捕した。
発表などによると、女は6月20日、同市今泉町の商業施設で、市内の高齢女性の着衣に色のついた飲料のようなものを付けて「服が汚れていますよ」などと声をかけ、トイレの個室に連れ込み、被害者が注意をそらしている間にカバンから現金約3万5000円などが入った財布を盗んだ疑い。「年金暮らしでお金がなかったので盗んだ」と容疑を認めているという。
同署と宇都宮中央署、宇都宮南署には、6月以降、同様の手口による被害届が計5件出ているといい、関連も調べる。