草津温泉浴場の名称変更、町長の名字連想させる「ブラックバス」提案…町議を戒告処分

群馬県の草津町議会は10日、草津温泉の伝統的な入浴法「時間湯」が続く2か所の町営共同浴場の名称を変更する条例改正案について賛成多数で可決した。10月からの名称は貸し切り専用浴場が「伝統湯地蔵」、無料浴場が「伝統湯千代」となる。
湯治が目的とされる時間湯は、町営共同浴場の「地蔵の湯」と「千代の湯」で続いてきたが、町は2年前に指導役の「湯長」を廃止するとともに、利用者の安全面を考慮して設定湯温を下げるなどしてきた。
反対討論で、中沢康治議員が、共同浴場の名称に黒岩信忠町長の名字を連想させる「ブラックバスにしたらどうか」と提案したところ、「個人への中傷だ」と批判が相次ぎ、町議会は懲罰委員会で中沢氏を戒告処分とした。