「悪口」「仲間はずれ」「SNSで」いじめアンケート、具体的な質問に変更…認知件数が過去最多に

文部科学省が13日に発表した2020年度の児童生徒の「問題行動・不登校調査」で、佐賀県内の国公私立の小中学校、高校、特別支援学校で認知されたいじめの件数は、過去最多の4930件に上り、前年度の3・7倍となったことが分かった。県教育委員会は「アンケートの内容を見直したことで件数が増えた」と説明している。
県教委によると、内訳は小学校3504件(前年度比2830件増)、中学校1051件(同590件増)、高校313件(同116件増)、特別支援学校62件(同57件増)。児童生徒1000人当たりでは51・7件で、全国(平均39・7件)で15番目に多かった。
県内のいじめの認知件数は低い傾向にあり、1000人当たりの件数は前年度まで3年連続で全国最少だった。県教委は「積極的に認知し、早い段階で対処する必要がある」と考え、件数が多い他県の取り組みも参考に、児童生徒を対象とした学校生活アンケートの内容を改めた。
具体的には、これまで「嫌なことを言われたり、されたりしたことはありますか」としていた質問について、「冷やかしや悪口」「仲間はずれ」「SNSで嫌なことを書かれた」など、内容別に9項目を設け、それぞれ経験の有無を「〇」か「×」で答えさせるようにした。
こうした見直しを背景に、児童生徒による暴力行為も過去最多の421件(前年度比120件増)が確認された。生徒間が271件で最も多く、対教師99件、器物損壊50件、対人1件と続いた。また、不登校は小中学校が1320人(同67人増)、高校が298人(同68人減)だった。
落合裕二教育長は「いじめの認知件数が『多ければいい』『少なければいい』ということはないが、認知すれば、適切に対応できる。教職員の感度を上げるための研修にも取り組んでおり、狙った効果が得られた」と話している。