衆院選は31日に投開票されます。衆院選には、小選挙区で落選した候補者が、比例選で復活当選する仕組みがあります。「比例復活」のポイントや「惜敗率」について解説します。(読売新聞オンライン 八角一紀)
現在の衆院選の選挙制度は小選挙区比例代表並立制です。有権者は小選挙区選(定数289)と比例選(定数176)に1票ずつを投じます。
政党を選ぶ比例選では、全国11ブロック(定数6~28)ごとに各党の得票数を集計し、各党が作成した候補者名簿に従って議席が配分されます。名簿順位は、各党の裁量で決めることができます。当選させたい候補を上位で処遇することも可能で、自民党では、候補者調整で選挙区から出馬ができなかった人を名簿上位に登載するケースが多く見られます。
小選挙区の候補者の多くは比例選の名簿にも名を連ねます。これを重複立候補と言い、名簿には小選挙区の候補者が同じ順位で登載されることがよく見られます。この場合、選挙区で敗退した候補者のうち、惜敗率が高い順から復活当選します。これを比例復活と言います。
惜敗率は、小選挙区での当選者の得票に対する得票数の割合です。重複立候補者にとって、命運を分ける重要な数字といえます。小選挙区で得た自身の票数が「その選挙区の有効投票総数の10分の1」に満たない場合は、復活当選の権利は与えられません。
重複立候補の候補者が名簿上位に登載されると、選挙区で惨敗しても比例復活できます。一方で、選挙区で10万票以上の得票を集めても比例復活できないケースもあり、有権者に分かりにくいという指摘もあります。