カニ漁船が大砲引き揚げ 旧日本海軍のものか 北海道・神威岬沖

11日午前6時半ごろ、北海道積丹町の神威(かむい)岬の北西約30キロ沖合で、操業中のカニかご漁船「第78宝樹丸」が漁具のロープに絡まった大砲を引き揚げた。江差海上保安署によると、砲身約2メートル。銘板には軍需工場を示す「呉海軍工廠(しょう)」のほか、「四十口径」「三吋(インチ)砲」、「明治三十九(1906)年」と記され、旧日本海軍が所有していた大砲とみられるという。
道警江差署は、保管先となっている江差町の江差港への立ち入りを一時規制したが、海上自衛隊の調べで、内部に火薬が装(そうてん)されていないと分かり、解除した。
海上保安庁に約40年勤務する江差海保の前田英雄署長(59)は「砲弾はあるが、大砲の引き揚げは聞いたことがない」と話した。【谷口拓未】