東京都の入院患者、初の100人未満 感染者は横ばい「動向に注目」

東京都は18日、新型コロナウイルスの新規感染者数の7日間平均が17日時点で21・0人になり、4週連続で20人台にとどまったとする分析結果を公表した。感染状況の警戒レベルは4段階で最も低い段階を維持したものの、横ばいの傾向が続いており、都は「今後の動向に注目する必要がある」としている。
入院患者数は17日時点で102人、18日時点では94人まで減少し、2020年5月に現在の集計方法になってから初めて100人を切った。今年8月下旬から9月上旬にかけてのピーク時には4000人を超えていた。
都によると、新規感染者数の7日間平均は10月の1カ月間で200人前後から20人台にまで減少。その後は横ばいの状態が続いている。都の担当者は「感染が再度広がらないよう対策が引き続き必要だ」としている。
一方、救急搬送先を見つけるのが困難だった件数も前週比で横ばいの約50件となっており、都は医療提供体制の警戒レベルについて、4段階で上から3番目を維持した。【黒川晋史、竹内麻子】