北海道旭川市の中心部で今年、クマの出没が相次いだことを受け、市は年度内にも、クマの市中心部への侵入防止策を新たにまとめる。市幹部への取材でわかった。年内にも専門家や関係機関を集めた会議を開催し、内容を検討。草刈りや電気柵設置といった対策を行う場所を策定する。
同市では今年6月中旬、旭川駅から約500メートルの忠別川河川敷でクマのフンが発見されるなどし、その後も、これまで出没記録がなかった場所での目撃やクマの痕跡発見が相次いだ。市はセンサーカメラの設置やドローンでの捜索を進め、クマの行動を把握して対応策を取ろうとしたが、発見に至らなかった。
市は、クマを市中心部に侵入させない予防策が必要だと判断。年内にも道警や猟友会、専門家を交えた会議を開催し、クマの侵入経路を分析した上で、地図上に侵入防止策としてまとめる方針だ。来年度以降のクマ対策に活用するという。