神戸市は、須磨海岸(須磨区)と兵庫運河(兵庫区)で水上バイクの航行禁止区域を設ける方針を固めた。兵庫県内では水上バイクの危険運転が相次いでおり、関連する条例を改正し、来年5月の適用を目指す。
県の水難事故防止条例では、海水浴場の遊泳区域への水上バイク乗り入れを禁じる一方、シーズン以外の規制はない。須磨海岸や兵庫運河では、環境学習などで季節を問わず利用者がいることから、通年で規制する必要があると判断した。
新たに設定する方針の航行禁止区域は、須磨海岸の海域(幅約1・8キロ)と、JR和田岬線の旋回橋と材木橋の間の兵庫運河。水上バイクやプレジャーボートなどの航行を禁止し、違反者には過料を科する。
市港湾局は来年2月の市議会に関連条例の改正案提出を目指しており、今年12月2日~来年1月4日にパブリックコメント(意見公募)を実施する。
水上バイクを巡っては、明石市の海岸で遊泳客の近くを走行する事案が相次いだほか、淡路島でも9月、男女3人が死亡する事故が起きている。