山梨県警は8日、公務で覆面パトカーを運転中に速度超過して警察官に停止を求められた際、同乗の部下に「取り締まり中」とうそをつかせて取り締まりを逃れたなどとして、交通部の50代男性警視を犯人隠避教唆の疑いで甲府地検に書類送検し、停職1カ月の懲戒処分とした。警視は同日付で依願退職した。
県警は警視の所属や氏名を明らかにしていないが、県警関係者によると、書類送検されたのは丹羽保明交通機動隊長。
県警監察課などによると、丹羽警視は9月27日午前11時ごろ、山梨県甲州市内の国道20号で覆面パトカーを運転中に制限時速60キロを25キロ超過した。取り締まり中だった日下部署員に停止を求められ減速したが、助手席に同乗していた交通部の30代男性警部補に赤色灯を点灯させて「取り締まり中」と伝えるよう指示。そのまま走り去って犯人隠避を教唆した疑いがある。
日下部署から連絡を受けて発覚した。当時は全国交通安全運動期間中(9月21~30日)で丹羽警視は「取り締まる立場の警察官が速度違反をしては示しがつかない」と説明。「深く反省している」と述べているという。「部下に積極性を見せる」として自ら運転していた。
県警は同乗していた警部補も犯人隠避容疑で書類送検し、本部長注意とした。大泉雅昭警務部長は「職員に対する指導教養を再徹底し、再発防止に努めていく」とのコメントを発表した。【梅田啓祐】