茨城県古河市の介護老人保健施設で2020年7月、入所していた男性が体内に空気を注入されて死亡した事件で、古河署捜査本部は10日、同施設の元介護職員、赤間恵美容疑者(35)=同市大和田=を殺人容疑で水戸地検に送検した。
同日午前8時ごろ、赤間容疑者を乗せた車が、勾留されているつくば署を出発。報道陣がカメラを向ける中、赤間容疑者は車内で顔を伏せたまま動かなかった。捜査本部は同日、容疑者の自宅を家宅捜索し、医療や介護関係の参考書など約70点を押収した。
赤間容疑者は20年7月6日午後0時半ごろ、同市仁連の同施設「けやきの舎(いえ)」で、入所中の吉田節次さん(当時76歳)の脚の静脈につながった点滴用チューブに、注射器の筒(シリンジ)を使って空気を注入し殺害したとして殺人容疑で逮捕された。
また、「けやきの舎」利用者家族によると、施設から「おわび」と題する文書が郵送されたという。文書は9日付で、利用者らに「ご心配をおかけしておわびする」と陳謝した上で、「捜査中であることを踏まえ、説明は控えたい。(逮捕された)職員の退職からは運営は問題なく行われている」と説明していた。【宮田哲、安味伸一、森永亨】