コロナ52人確認の群馬「感染者、突出」知事危機感 工場でクラスター

群馬県は17日、新型コロナウイルス感染者が県内で新たに52人確認されたと発表した。県内感染者数は計1万7147人となった。新規感染者数が50人を超えるのは9月14日以来で3カ月ぶり。52人のうち、30人が同じ企業が経営する桐生市と太田市の工場でのクラスター(感染者集団)の感染者だった。【妹尾直道】
山本一太知事は17日の臨時記者会見で「大規模な市中感染が起きているとは考えにくい。ただ、感染拡大が続けば警戒レベル引き上げも検討せざるを得ない」と述べた。
クラスターが発生している桐生市と太田市の工場では11月19日に初の感染者が確認され、感染者数は計48人に上っている。スクリーニング検査を受けた7人はいずれも変異株「デルタ株」と判明しており、新たな変異株「オミクロン株」の可能性は低いという。
山本知事は工場での検査の初動の遅れが感染拡大につながったとの認識を示したうえで、群馬労働局長と連名で県内業界団体に、感染対策の徹底や保健所の疫学調査への協力を文書で要請したことを明らかにした。
山本知事はワクチンの3回目接種について、今後のワクチン供給量を踏まえれば県民全体の接種を1カ月前倒し可能だとの見解を示し、「全国で最も突出した数の感染者が確認されている。早め早めに手を打った方が感染を抑えられる」と、感染拡大地域での接種前倒しや接種対象の拡大を国に求めた。
また県内では17日、変異株「オミクロン株」の感染者の濃厚接触者が新たに4人確認された。