子どもの窒息は市販のベビーフードでも起こる! 砂糖菓子、ブドウ、カットパンで死亡事例も

2歳の子どもを育てていると、思いもよらない行動でヒヤリとさせられることが多い。我が子はおなかがすいている時など特に、飲み込む前に次々と口に詰め込んでしまい、かむことも飲み込むことも出来ず泣き出すということがたまにあり、「一つ食べて飲み込んでから次を食べようね」と言い聞かせる日々だ。食べ方にも注意は必要だが、危ない事故を防止するため、食べ物で過去に幼児が窒息した事例を日本小児科学会の傷害速報や国民生活センターなどで複数の例を調べた。
市販のベビーフードでも安心はできない。2012年には、生後9か月から対象のベビーフード(豆と肉入りシチュー)で生後10か月の男児が誤嚥(ごえん)。呼吸状態の悪化後、気管支から大豆片が排出された。普段から、かまずに飲み込むくせがあったという。
ブドウの誤嚥による窒息も複数例ある。13年、1歳6か月の男児が巨峰まるごと1個を食べ窒息。ICUで治療を行ったが脳死、3か月後に死亡した。
同年、2歳6か月の男児が直径3センチ大の巨峰まるごと1個を食べ、突然咳き込んだ後に、泡を吹いて意識消失。救急要請後、母親が男児を抱いて家の外に出た際、通行人に腹部を突き上げる応急処置(ハイムリッヒ法)を施行され、ブドウは一塊で排出され一命をとりとめるという奇跡的な事例もあった。
円柱状の砂糖菓子の誤嚥による窒息の事例もある。14年、2歳2か月の男児がたばこ状の円柱の砂糖菓子を食べ苦しがった。親が口の中に手を入れると、喉の奥の方で折れた棒状のものの端に指先が触れた。母はそれがたばこ状の砂糖菓子ではないかと考え、取り除こうとしたがうまくいかず心肺停止。のちに死亡した。
20年10月には、「10ヶ月頃から」と表示されたカットパンを10か月の男児が食べて窒息し、死亡。同じ銘柄で21年6月にも、対象年齢表示のないカットパンを11か月の男児が食べ、喉に詰まらせて窒息した。製造事業者は事故を受け、対象年齢表示や注意表示の変更や大きさや物性の改善に取り組んでいるという。国民生活センターからは「1歳前後の乳幼児に食べ物を与える際は、無理なく食べられるよう、小さく切って与え、飲み込むまで目を離さないように注意しましょう。食品で窒息が起こったときは、直ちに応急処置を行い、救急要請しましょう」とアドバイスがされた。
食べ物だけではない。14年にはミニカップゼリーの透明なプラスチック容器を誤嚥(ごえん)し窒息した事例も。食べた後のおかしのゴミなどにも気を配りたい。