文部科学省は27日、国公私立大の個別入試で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」感染者の濃厚接触者は無症状でも受験を認めないとしたガイドラインを見直し、従来株の場合と同様にPCR検査で陰性などの条件を満たせば別室での受験を認める方針を発表した。受験生に動揺が広がったことで、岸田文雄首相から対応を再検討するよう指示されていた。
見直されたガイドラインでは、オミクロン株感染者の濃厚接触者も従来株の場合と同様に①PCR検査で陰性②受験当日も無症状③公共の交通機関を利用せずに試験場に行く④別室受験-の4条件を満たせば本試験の受験を認めるとした。
政府はオミクロン株感染者の濃厚接触者に14日間の宿泊施設での待機を求めるとしており、受験生については特例的に宿泊施設から試験会場への外出を認める形となる。見直した方針は28日に各大学に通知する。高校や中学の入試も大学入試の対応に準じる形で受験機会の確保を検討中。
文科省は24日、大学に示しているコロナ対応のガイドラインを改定。オミクロン株の濃厚接触者として宿泊施設での待機を求められた受験生には本試験の受験を認めず、追試験を受けてもらうとの方針を示していた。首相官邸とは事前に協議をしていなかった。
末松信介文科相は27日、記者会見を開き「もう少し時間をかけて検討し、省内で意思決定のプロセスを図るべきだった。不十分なところがあった」と述べた。