ハゲタカ誌増加で論文盗用も 科技相「悪質な手口」で注意喚起

掲載料を目的にずさんな審査で論文を掲載するインターネット専用の粗悪学術誌「ハゲタカジャーナル」(ハゲタカ誌)が増えている問題で、小林鷹之科学技術担当相は28日の閣議後記者会見で、日本人研究者が論文を全文盗用される被害に遭ったことについて「悪質な手口」と批判し、大学などの研究機関に研究者への注意喚起を求めた。
小林氏は論文の盗用被害について「近年、まともな論文誌を装って新規投稿を促すため質の高い論文を著者に無断で掲載する悪質な手口があると認識している」と述べ、「大学などから、研究者に粗悪な学術誌に論文を投稿しないよう継続的に注意喚起することが重要だ」と呼びかけた。発言は、兵庫県立大講師の論文が、米国に本拠地を置くとされる学術誌に著者名とタイトルを変えて全文掲載されたことを受けたもの。
小林氏はハゲタカ誌について「論文の質の担保は科学の健全な発展に不可欠で、健全な発展を損なうという意味で極めて問題がある」との認識を示した。【鳥井真平】