栃木県日光市のゴルフ場跡地で、切断された胴体がスーツケースの中から見つかった事件で、県警は20日、司法解剖の結果、遺体は男性で、死後3カ月以上経過していると明らかにした。付近から頭部なども見つかり、切断面などから同一人物のものとみられる。県警は同日、死体遺棄事件として今市署に捜査本部を設置。殺人容疑も視野に調べを進める。
捜査本部によると、スーツケース内の胴体と別に、スポーツバッグ内にあった体の一部が男性のへそからひざ上の部位と判明。また約400メートル離れた沢の斜面で、ビニールに包まれた頭部と両腕、脚のひざ部分が見つかった。左顔面に骨折があったが死因は不明という。
スーツケースは18日夕に散歩中の地元住民が発見。遺体を包んでいたビニールについては、「昨年末ごろには捨ててあった」との目撃証言もあるという。