愛知県教育委員会は20日、県立西尾高校の3年生1クラス分の大学入学共通テストの自己採点結果などの個人情報が外部に漏えいしたと発表した。
県教委によると、漏えいしたのは、生徒42人の氏名や、各科目の自己採点結果、科目ごとの偏差値、志望大学(最大第9志望まで)の合格可能性評価など。クラスの副担任が19日、校内ネットワークに保存されたクラスの成績データを、自宅療養中の正担任にメールで送信しようとした際、メールアドレスを誤って入力したため、部外者に送信されたという。メールは暗号化やパスワード設定をしていなかった。
同日午後、部外者から県教委に連絡があり誤送信が発覚。県教委は部外者にデータの削除を依頼し、同校は漏えいした全生徒の保護者に事情を説明し謝罪。情報が悪用された形跡はないという。
県教委は、再発防止策として、重要度の高い個人情報の校外への持ち出しやメール送信をせず、生徒の個人情報を含む電子データには暗号化やパスワード設定するよう指導する。