《完璧な解答を導いていただければ大丈夫です》
15日に実施された大学入学共通テストで「世界史B」の出題内容が試験時間中に流出した疑いがある問題で、香川県警に出頭してきた女性(19)とみられる人物から家庭教師のマッチングサイトを通じて昨年12月、こう要求されたという東大3年の男子学生(21)が産経新聞の取材に応じた。「まさか、カンニングだとは思わなかった」と振り返った。
学生に最初に接触があったのは昨年12月12日夜のことだった。現役の高校2年を名乗り、共通テスト対策の授業の依頼で、共通テスト初日の1月15日に体験レッスンを希望するものだったという。
男性が承諾の返信をすると、12月14日の早朝に、再度接触があった。男性が適任かどうかをテストするなどとして、1月15日の細かい時間帯を指定し、世界史と現代文の問題を完璧に解くことを依頼された。
家庭教師サイトに登録をする際には、サイト側が適性をテストするケースもあるが、男性は「『高校生がサイトに代わってテストするんだな』と思って不審には感じなかった」という。
そして、男性は、この申し出にも承諾する旨を返信した。しかし、その後、連絡は途絶え、男性は「話が流れた」と思い、1月15日に別の予定を入れた。1月4日になって再び連絡をもらったが断ったという。
男性は「巻き込まれてもやもやした気持ちだったが、出頭を聞いて少し気持ちが楽になった」と話した。