食パンではなく、おむすびくわえて走る少女…県のPR動画に「めっちゃ面白い」と反響

遅刻しまいと食パンをくわえて家から飛び出す――。アニメや漫画で描かれる朝の風景を一新しようと、コメ生産量トップの新潟県が、パンの代わりにおむすびをくわえて走る少女の動画を制作し、公開した。消費者のコメ離れに危機感を抱く県が若者向けに考えた企画で、「『モーニングおむすび』を浸透させ、コメの消費拡大につなげたい」としている。
「大学受験を控える彼女、毎晩遅くまで勉強に励んでいるため寝不足が続いている」。今月24日に動画配信サイト「ユーチューブ」の新潟米PRチャンネルにアップされた第1弾「遅刻する女子高生」編では、ナレーションとともに、祖父が作った新潟米のおむすびをくわえ、大慌てで登校する女子高校生が登場する。
再生回数は公開1週間で3万回を超えた。コメント欄には「めっちゃ面白い」などの反響が寄せられた。
県が動画配信を始めた背景には、コメ離れへの危機感がある。農林水産省によると、2020年度の国内消費量は、前年度比約4%減の640万4000トンと7年連続で減った。さらに新型コロナウイルス禍での外食需要の低迷で消費減少に拍車がかかる。
県は、2月14日までの毎週月曜日に計4本の動画を公開する予定だ。1月31日には「ファッションモデル」編もアップし、男性編の動画も準備している。コメ離れが進むとされる若者向けに、おむすびをくわえたキャラクターも作った。県によると、国民の8割が夕食でコメを食べているが、朝食では5割にとどまる。県食品・流通課は「朝食で、おむすびを一つでも多く食べてほしい」としている。