人口3700人の町、水道料金値上げで町民4割反対署名「突然で説明ない」

4月から水道料金が最大で2倍となる京都府和束町で3日、住民団体が値上げの中止を求める署名1378筆を町長と町議会議長あてに提出した。署名は全町民の4割近くに上り、住民団体は「突然の大幅な値上げで、町民への説明もない」と再検討を求めている。
同町は、各地区の水道施設統合による負債の返済のため、昨年9月の町議会定例会で水道料金の改正案を提出し、賛成5人反対4人で可決された。現在、10立方メートル当たり月額1500円の基本料金を5立方メートル当たり2千円とし、超過料金は1立方メートル当たり170円から200円に値上げする。
1カ月に10立方メートル使用する世帯では2倍となる値上げに対し、反対住民らが「水道料金の値上げの中止・再検討を求める会」を立ち上げ、昨年11月から署名を集めてきた。新型コロナウイルス禍で生活が厳しくなる中での大幅な値上げということに加えて、住民への説明不足も反対理由に挙げた。
元町議の林辰男共同代表(84)は「生活の根本に関わる問題。周知もできておらず、署名で値上げを知った人もいる」、元町職員で水道事業にも携わった北澤三茂共同代表(74)は「値上げ自体は仕方ないが、昨年度の水道財政は黒字で、利用者から回収できていない未収金もある」と、町の姿勢を批判した。
堀忠雄町長は「(署名の)思いは重く受け止めないといけない。丁寧な説明の努力をしていく」と話した。