生後4カ月だった女児に暴行して意識不明の重体にさせたとして、大阪府警は8日、母親の元交際相手で会社員、国司(くにし)浩一容疑者(43)=愛知県豊田市=を傷害の疑いで逮捕した。医療機関で入院中の女児は今も重篤な状態が続き、回復の見込みがないとされる。国司容疑者は「何もやっていない。何も知らない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は2021年3月14日午後4時ごろ、母子が当時住んでいた大阪府内の集合住宅の一室で、女児の頭などに何らかの方法で強い衝撃を与えて暴行し、意識不明の重体にさせたとしている。
府警捜査1課によると、女児は30代の母親と姉(3)と3人で暮らしていた。国司容疑者は20年9月から母親と交際を始め、週末になると母子宅を訪れていた。21年3月14日夕、ごみ出しで約5分間部屋を離れた母親は帰宅すると、国司容疑者から「青白い顔をして苦しそうにうめき声を上げた」と女児の異変を知らされ、2人で女児を連れて病院を受診した。
精密検査の結果、急性硬膜下血腫や脳浮腫、両目に眼底出血の症状が確認された。国司容疑者は医師に、「思い当たることはない。(女児が)ずりばいした時に自分で頭をぶつけたのかもしれない」と説明。しかし、医師は検査結果から虐待を疑い、児童相談所に通告して発覚した。姉は一時保護された。
府警は捜査過程で、国司容疑者が女児の容体急変後、自らのスマートフォンで児童虐待の捜査について検索していたことを確認。女児の症状も踏まえ、国司容疑者の関与が浮上した。
児童相談所などによると、この女児の虐待が疑われる情報は事件前になかったという。【安元久美子、郡悠介、古川幸奈】