居間からパチパチと音、燃えるストーブに水かける…5人死亡火災の状況が明らかに

福岡県嘉麻市下臼井で7日早朝に木造2階建て住宅が全焼し、会社員坂本憲介さん(69)ら5人が死亡した火災。嘉麻署の聞き取りに対し、坂本さんの長女(45)が証言した内容などから出火当時の状況が明らかになってきた。同署などが8日に行った実況見分では、1階の居間にあった石油ストーブ付近が火元の可能性が高いことが判明し、亡くなった5人のうち4人は2階にいたとみられる。(鶴結城)
同署への長女の説明によると、7日午前6時45分頃、1階の部屋で仕事に行く準備をしていたところ、パチパチという音と焦げ臭いにおいがしたため居間を見ると、ストーブ付近が燃えていたという。
出火当時、長女のほか、坂本さんと妻の朝恵さん(66)も起きており、坂本さんはストーブに水をかけて消火活動を始めた。朝恵さんは2階で寝ていた四女のアンナさん(28)、長男の龍太郎さん(24)、龍太郎さんの息子の想太郎ちゃん(3)の3人に知らせようと2階へ上がった。
長女も2階への階段を上りかけたが、「火事よ」と叫ぶ妻の声が聞こえたため、引き返して外へ逃げた。その後、火に包まれた坂本さんが外に出てきて、散水用ホースを使って燃え上がる家に向けて水をかけ始めた。火災に気づいた近隣住民から消防などに通報があったのは午前6時50分だった。
8日の実況見分で焼け跡から掘り起こされたストーブは、原形をとどめないほど燃えていた。灯油漏れなどは確認されていない。
また、坂本さん方では、普段からストーブの近くに洗濯物を干すことがあったというが、出火当時の状況は分かっていない。
焼け跡からは、玄関付近で子ども1人を含む3人、居間で1人の遺体が見つかった。焼け跡の状況などから4人は2階にいたが、2階が焼け落ちた際に一緒に落ちた可能性があるという。