近大元主任教授を追送検 検査料200万円詐取容疑 立件総額1億円

近畿大医学部法医学教室を巡る司法解剖の検査料詐取事件で、明確な犯罪性がうかがえない場合に実施する「調査法解剖」でも大阪府警から検査料計約200万円をだまし取ったとして、府警捜査2課は10日、元主任教授の巽信二被告(67)=懲戒解雇=ら2人を詐欺の疑いで追送検した。府警は一連の捜査を終え、巽被告の立件総額は大学の経費詐欺事件と合わせて計約1億円に上った。
2013年施行の死因・身元調査法に基づく「調査法解剖」は、犯罪死の見逃しを防ぐ目的で導入された。高い犯罪性が疑われる場合に実施される司法解剖と異なり、裁判所の令状なしで実施できる。必要に応じて薬毒物やウイルスなども検査できる。
捜査関係者によると、他に送検されたのは巽被告の部下だった元講師の西尾斉被告(66)=懲戒解雇。2人は共謀して15~21年、府警から委託された調査法解剖を実施したように装うなどし、検査料計約200万円を詐取した疑いが持たれている。
2人は司法解剖の検査料計約5100万円を府警からだまし取ったとする詐欺罪で起訴され、公判が始まっている。【沼田亮、木島諒子】